岡山市にある県の研究施設で爆発性のある不審な物質が見つかりました。警察は、何者かによって作られた可能性も視野に調べを進めています。
不審な物質が見つかった岡山市北区の県工業技術センターでは、5月22日午後、警察が現場検証を行いました。
県によりますと5月16日午前、職員が実験器具を洗浄するためのアルコールを使用しようとしたところ、容器の中に半透明の白い固形物が少量入っているのを発見しました。
センターで簡易分析を行った結果、固形物には、爆発性の物質で爆弾にも使用される過酸化アセトンが含まれていることがわかりました。
県は5月21日にセンターの幹部職員に聞き取り調査を行い、固形物が何者かによって作られた可能性があることから22日、警察に通報しました。
固形物は数センチ大のものが複数個確認されていて、現在は爆発などの恐れはなく、けが人はいないということです。警察は固形物を持ち帰り、捜査を進めています。