半導体チップの検査などを行う韓国の企業が、熊本・玉名市に進出することが決まり、5月19日に立地協定が結ばれた。工場を構えるのは閉校した小学校で、校舎を一部改修し、生産ラインのほか、技術者の研修を行う施設としても活用する予定だ。
半導体チップの検査を行う韓国企業
5月19日は熊本県立ち合いのもと、立地協定の調印式が行われ、ダルマエレクトロニクスのパク・チャンギュ社長と、玉名市の藏原隆浩市長がそれぞれ協定書にサインした。

韓国に本社を置き、台湾にも工場を持つダルマエレクトロニクスは、主に携帯電話や自動車、電子機器に使用される半導体チップの検査を行う会社。

ダルマエレクトロニクスが進出するのは2018年に閉校した玉名市の旧月瀬小学校で、敷地面積は約7900平方メートル。半導体チップの最終検査を行う工場を整備する計画で、校舎を一部改修して生産ラインのほかに技術者の教育や研究開発を行う施設としても活用する方針。
「日本市場への本格的な展開の第一歩」
投資額は約1億2000万円で、6月に着工し、2026年の本格的な操業開始を予定していて、20人から30人の従業員を雇用する予定。

パク社長は「日本市場への本格的な展開の第一歩。将来的に本格量産を担う主力工場の建設も予定していて、その用地も玉名市を最有力として検討を進める」と述べた。
(テレビ熊本)