歌手の橋幸夫さん(82)が、「アルツハイマー型認知症」の診断を受けたことを所属事務所の夢グループ石田重廣代表取締役が公表した。今後について、橋さん本人から「歌手として最後までやりとげたい」との強い希望があることから「できる限り活動は続ける」と説明していて、21日のコンサートにも出演する予定だという。

橋幸夫さん(82)が「アルツハイマー型認知症」診断

歌手生活65周年をむかえた橋幸夫さん(82)が、「アルツハイマー型認知症」の診断を受けたことを所属事務所の夢グループが公表した。

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夢グループ 石田重廣代表取締役:
みなさまビックリされたと思います。橋さんが、アルツハイマー認知症ということで…。

橋さんは、2020年ごろから初期症状が見られ、2022年12月に医師は軽度のアルツハイマー型認知症と診断。その翌年の11月、右頭頂葉 脳梗塞を併発し1週間入院、2024年12月には中等度のアルツハイマー型認知症と診断されたという。

橋さんの変化について石田社長は「去年の夏ぐらい、なんかウチのスタッフが橋さんの言葉がおかしいんだよと。『どういうことがおかしいんだい?』って聞いた時に、同じことを何回も言うんだと」という。さらに…。

夢グループ 石田重廣代表取締役:
橋さんにとって一番つらかったのが、自分が同じことを繰り返すことで、お客様が笑うんです。もう聞いたよって感じで。でも橋さん真面目に話しているもんですから「お客さん何がおかしい!笑っているんだ」って言って。

石田社長は「いかなる状況でも、音楽が流れればステージ上に行くわけですね。歌を歌い始めるんです」と橋さんの様子について話す。

同じ話をすることが増えていく中でも変わらぬ歌声を届けていたという橋さん。しかし数日前のコンサートで…。

夢グループ 石田重廣代表取締役:
3曲の歌、3曲とも歌えなかったんです。僕の前に本人が来まして、手が震えているんです。
「社長、俺みんなに迷惑かけているのか…だから俺しばらく休む」って言ったんです。
そして「ちゃんと体調整えて、仕事するから」って。

「オレは負けねぇ」できる限り活動継続の方針

1960年「潮来笠(いたこがさ)」でデビューした橋さん。

「いつでも夢を」など多くのヒット曲で、昭和歌謡界をけん引してきた。

2023年5月、声帯の衰えなどから歌手活動の引退を発表。

しかし、2024年4月、ファンからの要望を受け再びステージに復帰していた。

夢グループ 石田重廣代表取締役:
決して橋さんは負けません!「オレは負けねぇ」って言っています。

今後について、橋さん本人から「歌手として最後までやりとげたい」との強い希望があることから「できる限り活動は続ける」と説明していて、21日のコンサートにも出演する予定だという。
(「イット!」 5月20日放送より)

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