熊本市の大西市長が5月15日に三原じゅん子内閣府こども政策担当相と面会した。親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる、熊本市西区にある慈恵病院の『こうのとりのゆりかご』への預け入れや『内密出産』の事例が年々積み重なっていく現状を受け、大西市長は子どもの出自を知る権利の保障に向けた法制化などを大臣に求めた。

『出自を知る権利』や『内密出産』

5月15日にこども家庭庁へ出向いた熊本市の大西市長は非公開の面会で、三原こども政策担当相に対し今年3月に市と慈恵病院でまとめた子どもの出自を知る権利に関する報告書について説明。その上で、『内密出産』の法制化を要望した。

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三原こども政策担当相は「すでに法制化されている海外の事例をよく研究していきたい」などと答えたという。

大西熊本市長は「いきなり法案提出とはならないでしょうから、政府内で検討会等を設置するとか、海外の事例を収集したあと、次のステップに移っていただければありがたい」と述べた。

また、大西熊本市長は「母親の身元など、子どもの出自に関する情報は病院が管理することになっているが、国などの機関が受け持つことが必要」とし、公的な情報管理についての検討も要望したと述べた。

(テレビ熊本)

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