連休で賑わう温泉街「城崎温泉」で火事があり、旅館の宿泊客およそ40人が避難するなど、現場は一時騒然とした。
宿泊客が明かした当時の混乱した状況とは。
5日午前3時半ごろ、豊岡市で撮影された映像。建物から激しい炎が上がっている。
近隣の旅館の宿泊客:初めてあんなに高い火を見たので恐怖でしかなかった。まさかこんなことになるとは思わなくて。
外湯めぐりで知られる日本有数の温泉街「城崎温泉」連休で賑わう中、一体、何が起きていたのか。

■火元は城崎温泉にある旅館「千年の湯権左衛門」
火事があったのは5日午前2時50分ごろ。
城崎温泉にある旅館「千年の湯権左衛門」が火元だった。
旅館は全焼とみられ、土産物店など5棟に延焼する事態に。
当時、旅館には43人の宿泊客がいましたが、全員が避難して無事が確認された。

■香川からの宿泊客は家族の持ち物のほとんどが焼けたという
香川県から4人で観光に来ていた宿泊客は、就寝中にサイレンの音で目を覚まし、異常に気付いたという。
香川からの宿泊客:焦げ臭いなとは思ったんですけど普通に寝ていて、ガラスがパリんと割れてここにいたら危ないなと思ってすぐ子どもを起こして貴重品だけ持って川沿いに逃げたんですけど、着の身着のままで逃げ出したため、家族の持ち物のほとんどが焼けてしまいました。そのまま出たんで荷物そのままで助かっただけでも良かったですが、予定が変わったので…

■旅館の周辺は木造の建物などが密集した場所
火元となった旅館の周辺は木造の建物などが密集した場所。

通路が細いため、消防車が旅館の前まで近づけず、道路沿いから消火活動を続けているのがわかる。

■夜が明けても煙が収まる気配はみられず…
夜が明けてもなかなか煙が収まる気配はみられず、結局、火が消し止められたのはおよそ5時間半後のことだった。
この火事で旅館の男性従業員(60代)が煙を吸うなどして、病院に搬送されましたが、意識はあり、警察と消防が出火原因を調べている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年5月5日放送)
