沖縄県内の女性に対する不同意性交等の罪で海兵隊員の男が起訴されたことを受けて、県は2日アメリカ軍を訪れ事件に抗議し、実行性のある再発防止策を求めました。
県の池田副知事は2日午後、キャンプフォスターを訪れ海兵隊太平洋基地のブライアン・ウォルフォード司令官、在沖総領事館のアンドリュー・オウ総領事と面談しました。
このなかで池田副知事は、今回の事件が基地内での犯行だったことについて触れ、基地で働く県民に大きな不安を与えると抗議しました。
池田副知事:
今回基地内で発生したという事を大変重く受け止めています。約9000人の従業員が米軍基地内で働いています。その人たちの不安を取り除くためにも1日も早く責任者にきちんと抗議する必要があると
その上で、アメリカ軍兵士による性暴力事件が相次いでいることに対し「軍の内部規律に疑念を抱かざるを得ない」として、実行性のある再発防止策を求めました。
これに対しウォルフォード司令官は「2025年5月9日に開催が予定されている新たなフォーラムで再発防止について議論出来ればと考えている」と応じたという事です。
県は当初、アメリカ軍を県庁に呼び出して抗議する方針でしたが、アメリカ軍側は「有罪が確定するまでは難しい」として県の呼び出しに応じませんでした。
県は2日午前、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に同様の抗議をしています。