全国でインターネットを通じてギャンブルをするオンラインカジノの利用者の摘発が急増しています。こうしたなか、福井警察署が2日、大学生を対象にオンラインカジノの違法性についての啓発活動を行いました。
        
福井警察署は、スマホを使う機会が多い大学生にオンラインカジノの違法性を知ってもらおうと、2日から福井市内の4つの大学・短大で啓発活動を始めました。大学生を対象にするのは初めてです。
  
このうち福井大学では、学生が多く集まる食堂の大型モニターや全学生に向けたメール配信で、オンラインカジノが違法であることなどを呼びかけました。
  
福井警察署の忠住忠人警部は「手軽に始められてゲームと同じ感覚で始めてしまう。実際にお金がかかっていて、これは違法な賭博だと知ってもらいたい」としています。
 
学生たちは「オンラインカジノにはまらないよう気をつけたい」「大学生は高校までと違って自分でお金を使う場面が増えるので、クレジットカードも作れてうっかりやってしまうのかも」と話していました。
  
県内では2024年11月、海外のオンラインカジノを利用した「賭博罪」で初の摘発があり、20代の男性が検挙されています。福井警察署は「海外では合法的な運営でも国内で利用し現金を賭けることは犯罪だ」と強く訴えていました。
  
オンラインカジノはポイント制になっていてゲームのように見えたり、海外では合法をうたっていたりと巧妙な仕組みになっています。 
          
警察庁は、オンラインカジノの国内利用者は337万人で、掛け金の総額は年間1兆2400億円にのぼると推計しています。         

福井テレビ
福井テレビ

福井の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。