ベトナム・フィリピンを訪問した石破総理が、今後帰国してトランプ関税にどう対抗していくのか注目される。
これについて、「石破氏取材歴20年」のジャーナリスト・鈴木哲夫さんは、交渉を担当する赤沢経済再生担当相周辺への取材から、「アメリカ側から『日本もっと防衛費出せ』という話も出ている。交渉のヤマはまだこれから」と指摘した。

ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:普通、このゴールデンウィークの政治家の外遊ってちょっと厳しい言い方すると、ほとんど意味がないものが多いんですよ。
だけど今回は、アメリカの『トランプ関税』があるから、日本としてもアジアの国々と独自に経済関係を作って守っていくために、結構大事だと思うんですね。
ジャーナリスト 鈴木哲夫さん:一方で今度は赤沢大臣がアメリカに行きましたけど、アメリカと日本の交渉になるんだけれども、今、具体的に言われているのは、例えばアメリカから、トウモロコシとか大豆、これを輸入しましょうと。これは日本で作ってないんだから、輸入しても別にいい。
だからコメですよね。日本でコメ不足だから、アメリカのコメを買えば日本でも消費者喜ぶし、アメリカも喜ぶなんて言ってだけど、コメを日本で作り続けるっていう安全保障はどうなるんだって話だから。
僕は赤沢さん(経済再生担当相)周辺に取材したら、今回でまとまるんじゃなく、もう1回ぐらい必要なんじゃないかと。またコメだトウモロコシだとか言っているけど、その影にやっぱりアメリカは安全保障でも、『日本もっと防衛費出せ』みたいなこと迫ってきているんで、この辺も絡んで、まさにパズルのような難しい交渉、まだこれからがヤマと言っていいと思います。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月30日放送)