住宅の敷地内を悠々と歩くクマ。
「イット!」が独自入手した岩手・紫波町で撮影された防犯カメラの映像だ。
紫波町など岩手県内で“冬眠明け”のクマが次々と目撃
自宅の防犯カメラにクマが映っていた住民は驚きを隠せなかった。

映像提供者:
普段はネコとかよく映ってるので、そんなもんかなと思ってたら、クマが映ってた。初めてです、クマは。(隔てていたのは)壁1枚なので、機嫌が悪かったりしてちょっと暴れられてたりしたら、壁を壊されちゃうと思うのでちょっと怖いですね。

紫波町では、4月中旬ごろからクマの目撃情報が相次いでいて、出没を伝える連絡が頻繁に町から来ていたという。
映像提供者:
毎日のように、LINEに町の方から(クマの)出没情報の連絡が来ますので、すぐ隣に危険な動物がいるということをあらためて認識しましたね。
岩手・釜石市では保育園の敷地を駆け抜ける
岩手県では紫波町以外でも、冬眠明けとみられるクマの目撃情報が相次いでいる。

釜石市に24日に現れたクマは、近くにある保育園の柵の下、高さ15cmほどの隙間から中に入り、敷地内を駆け抜けていったという。
保育園の職員:
お昼寝の時間だったのでびっくりして、子どもたちの安全を確保するために施錠しました。
クマはこの直前、住宅と塀の間に挟まり動けなくなっていて、市が捕獲を試みたが、自力で脱出し逃走したという。

そしてゴールデンウィーク初日の26日、釜石市内の住宅前に再びクマが出没した。
市や猟友会などによって麻酔で眠らせ捕獲された。
福島県の「浜通り」で初めて熊を捕獲
一方、県全域にツキノワグマ出没注意報を発令している福島県では4月14日、これまで生息していないとされていたエリアでクマが捕獲されていたことが分かった。

クマは、大熊町の木の横に仕掛けられたわなにかかっていたということで、木を見てみるとクマが爪で引っかいた跡が物々しく残っていた。
有害鳥獣捕獲隊の隊員:
驚いたね。こんなの初めてだから経験が。クマがいるとは思わなかった。

福島県では、「浜通り」と呼ばれる東側のエリアでクマが捕獲されたのは、統計が残る2013年以降で初めてだという。
クマが生息域を拡大している可能性があり、さらに注意が必要となっている。
(「イット!」4月28日放送より)