瀬戸内の島々を巡り子供たちに本を届ける「こども図書館船」が船出の日を迎えました。建築家の安藤忠雄さんが発起人となった「ほんのもり号」の運航が4月24日に始まりました。
高松港で行われた就航記念式典では、香川県の池田豊人知事からプロジェクトを企画した建築家の安藤忠雄さんに感謝状が手渡されました。
香川の子供たちに本を届けるとともに、瀬戸内の島々との交流を深めてもらおうという「ほんのもり号」。全長は20メートル、約2000冊の本が載せられ、船員2人を含めた14人が乗ることができます。初日の24日は、高松市の沖の男木島に到着すると、島の子供たちから盛大に迎えられました。
■子供たちから感謝の花束
子供たちは早速、船に乗り込み、海をテーマとした本や窓から見える景色を楽しんでいました。
(子供は…)
「海の上で本を読めるのが楽しい」
(建築家 安藤忠雄さん)
「海は世界中につながっている。この海から世界にどんどん出ていく子供になってほしい。この島が自分のふるさとと思ってもらえたら」
(香川県 池田豊人知事)
「1人でも多くの子供たちに、ほんのもり号に乗ってもらい、海の素晴らしさと本の楽しさを味わってほしい」
秋にかけて約40回の運航が予定される「ほんのもり号」。夢を乗せて瀬戸内を駆け巡ります。