四国への新幹線の導入を目指そうというシンポジウムが4月23日、高松市で開かれました。登壇した専門家からは今こそ動くべきとの声が聞かれたほか、岡山へのメリットにも言及されました。

シンポジウムは香川経済同友会と高松商工会議所が開いたもので、約140人が集まりました。始めに基調講演が行われ、富山大学の中川大特別研究教授が登壇しました。中川特別研究教授はEUや中国が高速鉄道のネットワークを計画的に広げているのに対して日本の計画を将来展望が無いと批判しました。

そして次に開業する新幹線はおそらく北海道新幹線だとしたうえで、その次に四国新幹線がなれる可能性が十分にあると話し、今こそ動くべき時だと力を込めました。

(富山大学 中川大特別研究教授)
「私は(四国が新幹線整備の)先頭を走っていると思っている。今動くべき時が来たということで本気で計画をしっかりと立てれば進めていける」

現在の四国新幹線の計画では岡山から瀬戸大橋を通って四国に入るルートが提案されていて、中川特別研究教授は岡山にとってもメリットが大きい計画だと話しました。

(富山大学 中川大特別研究教授)
「岡山が中国地方の中心都市になるかどうか。それくらい重要なプロジェクトだと思う」

四国と岡山、そして関西や西日本、広域の経済圏ができることでの経済効果などに期待がかかっています。

岡山放送
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