時代を越えて愛され続けるクラシックカーの祭典が中部近畿地方で開催され、21日、その往年の名車が敦賀に集まりました。
福山千奈アナウンサー:
「いまクラシックカーがやってきました。全国各地から集まった名車が続々と敦賀に集結しています。重厚なエンジン音も響き渡っています!」
中部近畿地方をめぐるクラシックカーの祭典「ラ フェスタ プリマヴェラ」は2009年から毎年行われていて、敦賀がコースに入るのは3回目です。今回は4月18日に名古屋市をスタートし、21日の夕方、ゴールの京都市に到着する予定です。
参加したのは1930年代から1970年代までの約60台のクラシックカーで、半世紀以上前のイタリアの自動車レースに出場、などの5つの条件を満たしたクラシックカーのみが参加できます。
今回は、夏日が続いたことで故障しリタイアする車がある中、敦賀に到着した最も古い車が1934年にイギリスで製造された「アストンマーチンマーク2」。短い車体が特徴的なクラシックカーです。
福山千奈アナウンサー:
「乗ってみます!扉は軽い、狭い、ハンドルが大きくて太ももすれすれでハンドル操作が難しそう、エンジンの香りがします」
この車のオーナーは「維持費はかかるし、乗り心地も悪いけれど、我慢比べをしているようで楽しい」と話していました。
運営者は「(一台一台の)クラシックカーには何代にもわたるオーナーがいて、すでに亡くなられた方もいると思うが、ひと時だけお借りして車を大切に使いたい。子どもや若い人にその精神を引き継いでもらうために(こうしたイベントで)次の世代に渡していくことが大切」と力を込めました。
清々しい風の中、クラシックカーは嶺南5つの市町を駆け抜けていきました。