坂井市の春江図書館に17日、探している本の場所まで案内してくれるロボットが登場しました。福井県内では初めての導入で、利用者の利便性向上や図書館スタッフの業務の効率化が期待されます。
 
図書館をゆっくりと動き案内してくれる高さ1.2メートルほどおロボットは、図書館の検索システムと連動し、お目当ての本が置いてある場所まで連れて行ってくれます。
 
坂井市が3月、大阪に本社を置くロボットやシステムを開発・設計する企業と地方創生に関する包括連携協定を結んだことから、春江図書館に合うシステムを備えたこのロボット1台の寄贈を受けました。
  
春江図書館には20万冊を超える蔵書がありますが、このロボットは680以上のポイントに分けて導いてくれます。
  
蔵書の案内を体験した坂井市の池田禎孝市長は「本を探すストレスがなかった。市民にも喜んでもらえるのでは」と話していました。
 
寄贈した企業「HCI」の奥山浩司社長は「福井大学の出身で福井に世話になった。(ロボットの導入で)利用者を案内する労力がなくなり、重い本を運ばなくてもよくなるので、司書を助けることができるのではないか。坂井市がロボットとの共存社会を実現できるよう期待している」としています。
 
春江図書館では4月末から本格運用が始まり、坂井市は利用者の意見も踏まえ、ほかの図書館への導入も検討していくとしています。     

福井テレビ
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