地域の交通課題の解決に向けた取り組みです。スマートフォン一つで複数の事業者の中から、最も近いタクシーを呼ぶことができるアプリの本格的な運用が四国で初めて高松市で始まりました。
記者発表会には、高松タクシー協会の川崎武文会長など関係者が参加し、4月15日から本格的な運用が始まったタクシーの配車アプリ、「香川Taxi」の説明が行われました。
(中村香月記者)
「これまでは電話でタクシーを予約することが一般的でしたが、運用が始まったアプリでは、簡単な操作でタクシーを呼ぶことができます。タクシーが到着する目安の時間も一覧で表示されます」
利用客は、スマートフォンのGPS機能を活用して、高松市の15のタクシー事業者と8の個人タクシーの合わせて257台のうち、最も近くにいるタクシーを呼ぶことができます。また、全てのタクシーが利用中だった場合に空車ができるまでの予測時間が表示されたり、自分が呼んだタクシーの場所がリアルタイムで確認できるなど、利便性の向上につながる機能が搭載されています。
2024年11月から実証運行が行われていて、これまでに約5700件ダウンロードされ、約4900回の利用があったということです。
(高松タクシー協会 川崎武文会長)
「アプリだと1タッチで数社のタクシー会社にあたることができるので、利用者にとっては今までの電話に比べると大変便利になっている」
また、事業者にとっても、乗務員の待ち時間や空車での走行を減らすことにつながるほか、配車業務の省力化で、人件費の削減も期待されます。
(高松タクシー協会 川崎武文会長)
「経験のないドライバーでも仕事を確保できる。しっかり売り上げを上げられるので、アプリが普及することで、若い層のドライバーの確保も期待できる」
こうしたアプリの運用は四国では初めて。アプリを運用する香川県タクシー協同組合は今後、利用エリアを県内全域に広げたいとしています。