宮崎大学工学部に新設された「宮崎県就職希望枠」での入学1期生の集いが行われた。この枠は地域での工業人材育成を目的とし、特に県内就職を希望する学生が対象だ。新入生は実践的な教育を受けるSPARCプログラムや、地域企業のサポートを利用できる。学生たちは防潮堤の設計や施工を目指すなど、地元に貢献する意欲を見せている。

「宮崎県就職希望枠」とは

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宮崎大学の工学部で新入生の集いが行われた。集まったのは”新たな枠”で入学した「1期生」たち。ここにいる学生に共通しているのは、卒業後、宮崎県内での就職を希望しているということだ。

「宮崎県就職希望枠」は、地域で活躍する工業人材の育成を目的に学校推薦型入試の一つとして2025年度から導入された。1期生として入学したのは25人。この日は、今後の学び方についての説明や、新入生同士の交流が行われた。

情報通信プログラム 細川虎樂郎さん:
宮崎を中心にして、世界へ少しでも貢献できる人材になりたいと思っている。

「宮崎県就職希望枠」のメリットは、まず「SPARCプログラム」という教育プログラムが受けられること。地域の課題発見のためのフィールドワークやインターンシップに加え、新たな会社を起業するスキルなど実践的な教育を受けられる。

もうひとつの大きなメリットは、県内企業98社が参加する「工学部ひなた応援団」に就職のサポートを受けられること。

宮崎大学工学部長 鈴木祥広教授:
宮崎を愛する学生をしっかりと育てて宮崎県に輩出していく、あるいは世界に輩出していくということを期待している。

1期生たちの目標は

今回の1期生たちはどのような目標を掲げているのだろうか。

宮崎県就職希望枠で入学した新入生:
県内の河川の氾濫などを抑制するための堤防建設などを目標にしたい。

宮崎県就職希望枠で入学した新入生:
鹿児島県の曽於市から来た。南海トラフによる津波の被害が宮崎県は九州で一番という情報を知ったので、将来は土木職員になって防潮堤の設計や施工を行いたい。

宮崎県就職希望枠の25人を含む宮崎大学の新入生は、11日から講義に臨んでいる。

(テレビ宮崎)

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