サッカー、明治安田J1リーグのファジアーノ岡山が4月12日、アウェーで初めてサンフレッチェ広島との「中国ダービー」に臨み、歴史的な勝利を収めました。
隣同士の岡山と広島のクラブがJ1で初めてぶつかる中国ダービー。岡山サポーター約1700人を含む2万6135人の観客が訪れました。
舞台は広島市中心部に、2024年2月に開業したサッカー専用スタジアム、「エディオンピースウイング広島」です。
(広島サポーターは…)
「ファジアーノが初めてJ1上がってきて、初めて広島のスタジアムに来るっていうので、案内するのをすごく楽しみに。試合は勝ちますけど」
(岡山サポーターは…)
「アウェーで良い試合をして、勝ち点3最後取りたいと思います」
「勝ってほしい」
「初めての中国ダービー頑張っていきましょう。頑張れファジアーノ」
試合前には岡山県の伊原木隆太知事と広島県の湯崎英彦知事がドリブル対決。会場を盛り上げました。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「J1初の中国ダービー、広島も岡山もぶち盛り上げていきましょう!」
8位のファジアーノと、J1過去3回の優勝を誇る2位・広島との一戦。前半から広島が数多くのチャンスを作り、攻勢を強める中、必死で守るファジアーノ。勝利のために必要なのは、数少ないチャンスで確実に得点をあげることです。
そうした中、試合が動いたのは後半13分でした。ルカオがドリブルで運び、最後は、18歳の佐藤龍之介。値千金のゴールでファジアーノが先制します。
その後は、自慢の堅い守備でこの1点を守り切ったファジアーノ。歴史に残る初めての中国ダービーでJ1の強豪・広島に勝利しました。2025シーズン、アウェーで初勝利、J1で初の2連勝です。
(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「とても大きな自信になると思います。ファン・サポーターにはきょうは喜んでもらって、これから厳しい試合が続いていくので、また一緒に戦っていきましょうっていう、そういうメッセージを送りたいなと思います」
(ファジアーノ岡山 39 MF 佐藤龍之介選手)
「たまらないですね。サッカー選手の醍醐味じゃないですけど、この瞬間のために、みんなやっていると思うので、何回も味わいたいなと思います。連勝はまだ・・あっ連勝は今回したか(笑)連勝していくっていうことは難しいと思っているので、浮かれず、地に足着けて来週から頑張りたいなと思います」
試合前、会場ではこんな一幕も。
(サポーターの横断幕)「岡山に新スタジアムを」
(岡山県 伊原木隆太知事)
「来る途中でも何人かにスタジアム頼むよって声を掛けられました。大事なのは県民の皆さんの税金を使うことになりますので、県民の皆さんがどれくらい盛り上がっているのか、どういった可能性があるのか、そういったことについてまだまだ検討すべきことはたくさんあるんだろうなと思っています。神戸ですとか、名古屋ですとか、いろいろファジアーノのアウェーの試合に行かせていただくことで、それぞれの地域のスタジアムも勉強させてもらおうと思っています」
ファジアーノはJ1初の3連勝を懸けて、4月20日、ホームで鹿島アントラーズと対戦します。