新学期が始まりまったが、気になるニュースが。

「百日ぜき菌」が引き起こす『百日ぜき』が全国で流行している。

百日ぜきとは、「せき」が長く続くもので、乳児は重症化し、死に至ることもある、命にかかわる病気だ。

百日ぜき菌が原因で飛沫感染する。

小中学生や大人もかかる。

百日ぜき菌(提供:国立健康危機管理研究機構)
百日ぜき菌(提供:国立健康危機管理研究機構)
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国立健康危機管理研究機構などによると、2024年6月ごろから増加傾向で、直近1週間(3月24日から30日まで)の1週間の患者数は、全国で578人と過去最多に。

北海道内では2025年1月~3月で162人と、前の年の同じ時期に比べて22人増えている。

ここ数年の百日ぜきの患者数はどうだったのか。

「せき」が長引く百日ぜき
「せき」が長引く百日ぜき

コロナ前の2019年までは一定数の患者がいたが、コロナ禍では、ガクンと減っている。

コロナの時期はマスクをしていたからとみられる。

ただ、2024年6月ごろから増加傾向になり、現在に至っている。

百日ぜき患者の推移(全国)※日本小児科学会HPより※
百日ぜき患者の推移(全国)※日本小児科学会HPより※

患者が増えている原因や対策は何なのか。

「円山ため小児科」の多米淳院長に伺った。

・赤ちゃんのときの定期接種でワクチンを受けているが、そのワクチンの効果が薄れてきている可能性がある

・心配であれば、小中学生もあらためてワクチン接種の検討を

・学校が始まって人が集まるため、感染リスクは高まっており要注意

対策は日本小児科学会によると、せきが続く場合はマスクをつけ、早めに病院で受診してほしいという。

子どもだけでなく大人もかかるということで、しっかり予防していきたい。

百日ぜき患者の増加原因と対策
百日ぜき患者の増加原因と対策
北海道文化放送
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