4月13日(日)、桜花賞が阪神競馬場で行われる。
3歳牝馬のみが出走できるレースで、桜花賞へと続くクラシックの開幕戦となる。また、桜花賞・オークス・秋華賞の3レースを総称して“牝馬3冠”と言われており、いわば“生涯一度の開幕戦”と言える。
この世代の女王決定戦、2024年の阪神JF・GⅠを制したアルマヴェローチェが最有力だが、他にも有力牝馬が多数顔を揃えており、今回の桜花賞は混戦が予想される。
2歳女王アルマヴェローチェ始動

まず注目は、2024年12月阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞したアルマヴェローチェ。
休養を挟みここから始動となるが、このローテーション(阪神 JFから桜花賞への直行)は、2023 年リバティアイランド、2024 年ステレンボッシュと連勝中。
鞍上は、前走に続き岩田望来騎手(24)。JRA・GⅠ初制覇を果たした若手ホープとともに、桜の女王に輝くか。

――前走(阪神JF)について
この馬のリズムを崩さないように、直線に向かってどこまで伸びてくれるかなという感じでしたが、それに応えてくれて、すごく良かったです。
――GⅠ初制覇の心境
GⅠを61回も挑戦させていただいて、やっと結果を出すことができて、時間がかかったと思いますが、いろんな経験はできたので、今後も活かしていきたいです。
――レースへの意気込み
この馬と一緒に良い春を迎えたいと思っていますし、GⅠ連覇も目指したいので、応援よろしくお願いします。
モレイラ騎手と桜タイトル獲得へ エンブロイダリー

続いて紹介するのは、エンブロイダリー。
前走、桜花賞の前哨戦に位置づけられるクイーンCで2馬身半差の快勝、重賞初挑戦&初勝利を飾った。
コンビを組むのは、2024年6月のデビュー戦以来となるJ.モレイラ騎手(41)だ。3月の高松宮記念でサトノレーヴを勝利に導いたマジックマンは、2024年の桜花賞(ステレンボッシュに騎乗)を制しており、史上7人目の連覇達成となるか。
無傷で桜の女王へ エリカエクスプレス

最後は、ここまで無敗で初のGⅠに挑むエリカエクスプレス。
前走フェアリーSは3馬身差のレコードV、大きな期待を抱かせるには十分の内容だった。
4月5日(現地時間)のドバイシーマクラシックで、海外G1初制覇を果たした戸崎圭太騎手(44)とコンビを組む。絶好調男とともに、桜の女王に向かって駆け抜ける。

――エリカエクスプレスの強み
スピードもあってパワーも感じるので、全体的なレベルが高いですね。あとは気性が落ち着いてくれればという感じです。
――レースへの意気込み
僕自身もすごく楽しみにしています。今回どれくらいの走りを見せてくれるのかが楽しみです。
2025年JRA・GⅠはロードカナロア産駒が3連勝中
フェブラリーS(コスタノヴァ)、高松宮記念(サトノレーヴ)、大阪杯(べラジオオペラ)と、2025年のGⅠはすべてロードカナロア産駒が勝利している。さらに、3頭とも2番人気。
過去にさかのぼると、GⅠ9勝の名牝アーモンドアイもロードカナロア産駒。また、こちらも2番人気で桜花賞を制している。
今回参戦するロードカナロア産駒は、ダンツエランとチェルビアット。
歴史は繰り返されるか。そして、産駒GⅠ4連勝となるか。彼女たちの走りにも注目だ。
騎手&調教師での制覇なるか
後に牝馬3冠を果たすアパパネに騎乗し、2010年桜花賞を制覇した蛯名正義調教師(56)は、プリムツァール(前走アネモネS2着、優先出走権を獲得)を送り出す。
史上5人目となる桜花賞の騎手&調教師制覇となるか。

――前走(アネモネS)について
期間が短く、急仕上げ気味で、馬場も少し緩いところもありながらも、内容のある競馬ができたと思います。
――桜花賞までの調整過程について
前回よりもローテーションが楽になっているので、良かったと思っています。馬の状態も中間使ったことで上げてこられて、落ち着きもあると思っています。
――プリムツァールの魅力
背中の良さかなと思います。非常に柔らかくて、しなやかな動きをするので。
――調教師として迎える初めてのクラシックについて
ほっとしているというか、期待馬を預けていただいて何とか出せることは非常に良かったと思いますし、光栄に感じています。嬉しい気持ちと共に、良い競馬ができるようにちゃんと仕上げていきたいと思います。
第85回 桜花賞(GI)
阪神競馬場・芝1600m
1枠1番 ヴーレヴー(浜中俊)
1枠2番 エリカエクスプレス(戸崎圭太)
2枠3番 マピュース(田辺裕信)
2枠4番 ショウナンザナドゥ(池添謙一)
3枠5番 ボンヌソワレ(川田将雅)
3枠6番 ビップデイジー(幸英明)
4枠7番 エンブロイダリー(J.モレイラ)
4枠8番 ウォーターガーベラ(武豊)
5枠9番 アルマヴェローチェ(岩田望来)
5枠10番 トワイライトシティ(松山弘平)
6枠11番 ミストレス(坂井瑠星)
6枠12番 リンクスティップ(M.デムーロ)
7枠13番 チェルビアット(北村友一)
7枠14番 ダンツエラン(団野大成)
7枠15番 クリノメイ(酒井学)
8枠16番 ナムラクララ(西村淳也)
8枠17番 プリムツァール(津村明秀)
8枠18番 ブラウンラチェット(横山武史)
アルマヴェローチェは、過去最多タイ9勝を挙げている5枠9番に入った。
桜花賞は4月13日(日)15時40分に発走する。
みんなのKEIBA 桜花賞・GⅠ
4月13日(日)15時から生放送
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