「信号機が黄色なら車は突っ込んでくる…」児童の登下校に細心の注意

これをふまえ、交通安全ハザードマップで「危ない場所」とされている島根・松江市のポイントを取材した。

交通量の多い松江市の城山西通り
交通量の多い松江市の城山西通り

松江市砂子町を南北に走る城山西通り。周辺には大型スーパーや飲食店などが並び、昼の時間帯でもかなり交通量が多い地点で、もちろん朝夕の通勤、通学時間帯も多くの車が行き交う場所だ。

交通安全パトロールにあたる野津孝之さん
交通安全パトロールにあたる野津孝之さん

この付近の交差点で、交通安全パトロールをしているのが野津孝之さんだ。
小学生の登校時と下校時に合わせ交差点に立ち、児童の通学を見守っている。

野津さんによると、この付近はマンションが多く、子どもも多いことから毎朝約200人が通学路として行き交っているという。

横断時には細心の注意を払う
横断時には細心の注意を払う

野津さんは「黄色だったら車は突っ込んでくる。直進車が停まっていることを確認しないと、横断歩道の歩行者用信号機が青になっても渡らせないようにしている。直進車が完全に停まってから渡すようにしている」と子どもを横断させる際には細心の注意を払うという。

「小学1年生が一番危ない」長年の経験踏まえ子供の安全守る

また信号の変わり目で交差点に進入する車も多いため、信号が変わり、左右の安全を確認してから道路を横断することが大事だと、「歩行者信号が点滅になっても渡ろうとする、青になった瞬間に渡ろうとする小学1年生が一番危ない」とこれまでの経験を踏まえ警鐘を鳴らす。

交通安全ボランティア活動に高い評価
交通安全ボランティア活動に高い評価

「こくみん共済 coop」の調査では、野津さんのような交通安全ボランティアの活動について約8割の回答者が肯定的に捉えていて、7歳の子どもを持つ親の86%以上が、この活動のおかげで「何も起きない毎日が続いている」と答えている。

ドライバーの意識向上と地域ぐるみの交通環境整備を

子どもを事故から守るため重要なのは地域の連携
子どもを事故から守るため重要なのは地域の連携

藤生教授は「ドライバーもそうなんですが、地域の方々が声掛けをするとか、みんなであの地域を、交通安全を守っていかないといけないと考えて取り組むことは非常に重要なこと」と話す。

“魔の7歳”を交通事故から守るためには、「ドライバーが子どもの行動特性を理解する」とともに、「地域ぐるみで安全な環境を整備すること」が大切だ。

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

鳥取・島根の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。