3月23日に大分市で開かれた高校生以下の和太鼓演奏の全国大会で、宮崎の2チームが好成績を残した。宮崎市の橘太鼓「響座」ジュニアが優勝し、高鍋町の「舞鶴一座秋月鼓童」は5位入賞。2チームは地元で切磋琢磨し、共に高いレベルを目指していた。
快挙!7回目の優勝で「内閣総理大臣賞」受賞

高校生以下の和太鼓演奏の全国大会「日本太鼓ジュニアコンクール」には、海外2チームを含む45チームが出場。1チームあたり5分間で、課題曲と自由曲を演奏し、その技術や表現力を競った。

大会では宮崎市の橘太鼓「響座」ジュニアが7回目の優勝となり、内閣総理大臣賞を受賞。高鍋町の「舞鶴一座秋月鼓童」も5位入賞を果たした。
大会前、2チームでの合同練習を取材

取材は大会直前の3月20日。全国の頂点を目指す2チームは、合同で練習をしていた。

全九州太鼓連合 岩切邦光会長:
所属は高鍋と宮崎で別だけど、私の息子が作曲して、全国大会前は切磋琢磨するのが恒例。
全国大会の演目

九州の和太鼓演奏のレベルは高い。両チームは2024年、全国2位と4位の成績を収めた。

今回、宮崎市の「響座」ジュニアの自由曲は「Protean」。

橘太鼓「響座」ジュニア 門口詞也さん:
曲名には、「変幻自在」という意味がある。曲の流れをいろいろな形に変化させる特徴がある。
素晴らしい演奏の裏には、所属メンバー13人の並々ならぬ努力があった。
橘太鼓「響座」ジュニア 門口詞也さん:
毎日、夜8時から11時の練習、土日は朝練、平日は30分の朝練。楽しくみんなで音をあわせて演奏できるところがいいところだと思う。

一方、高鍋町の秋月鼓童の自由曲は「格子越しの月」。息の合った演奏は圧巻だ。

舞鶴一座 秋月鼓童 馬渡志桜さん:
今回の曲は、最弱の音と最強の音の緩急の差をつけて、楽しんでもらえる曲になっている。

舞鶴一座 秋月鼓童 馬渡志桜さん:
(今回で最後)私は8歳からやって10年目。小さいころから一緒にやっているメンバーで、最後になるのは寂しいが、みんなで演奏できることを楽しみながら、後悔が残らないような演奏をしたい。

巧みなバチさばきで演奏を披露する両チーム。これまでの練習成果を全国の大舞台にぶつける。
両チームの意気込みは

橘太鼓「響座」ジュニア 門口詞也さん:
今まで練習してきたことを思い出して、みんなで全国一を目指してがんばりたい。

舞鶴一座 秋月鼓童 馬渡志桜さん:
1年間の練習の成果を出せるように、そして両方がいい賞がとれるようにがんばりたい。

「がんばるぞ!」
チームの壁を越え、互いに切磋琢磨し、全国大会で結果を残した両チーム。日本の伝統芸能・和太鼓を若い世代が継承し、成長していく姿をこれからも応援したい。
(テレビ宮崎)