元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルに端を発した、フジテレビの一連の問題をめぐり、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは、3月31日午後、第三者委員会の調査報告書を公表した。

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第三者委員会の調査内容は6つある。

①トラブルへのフジテレビ側の関わり
②類似する事案の有無
③トラブル認識後の対応
④組織統制・管理に問題があったかどうか
⑤原因分析・再発防止への提言
⑥その他第三者委員会が必要と認めた事項

中央大学法科大学院の野村修也教授に注目するポイントを聞いた。

青井実キャスター:
調査内容についてですけれども、野村さんはどういったところ注目していきますか?

中央大学法科大学院 野村修也教授:
今回のトラブルそのものをどういうふうに認定するのかというのはポイントの一つです。
そして、「類似する事案」の捉え方なんですが、容姿などを見て、接待に同席するようにと促すような行為がこれまでずっと続いてきたということが今回指摘されていますので、その問題自体をどのように評価していくのか。
さらには今回トラブルが起こった後、たった3人だけでこの問題を抱え込んでしまって、女性に対する対応どころか、中居さんの方にも寄り添うような対応してしまったことをどういうふうに評価するかということ。
それから、ガバナンスの問題という点では、しっかりとした内部統制が効いていない。さらにはハラスメントがまん延しているという指摘に対して、改善策、どうしていくのかということがポイントだと思います。

青井キャスター:
記者との質疑応答でより具体的に言及があるかもしれないということですね。

野村教授:
一つは、第三者委員会自体についても途中で委員が交代していますので、その委員がなぜ交代したのかということも説明があるんじゃないかなというふうに思います。

宮司愛海キャスター:
今回は十数名の弁護士の方々が登壇することですが、この人数についてはどう感じますか?

野村教授:
委員だけではやはり調査できませんので、分担して調査の補助をした弁護士たちがいるわけですね。その人たちがちゃんといることによって、正しい記者会見ができるという判断で、今日はこれだけの人数をそろえているんだと思います。
(「イット!」3月31日放送より)