リニューアルした福岡空港国際線ターミナルビル。敷地面積が約2倍になった。一体、どのように変わったのか?

スマートレーン導入で混雑緩和

混雑緩和などを目的に増改築工事が進む福岡空港。2025年3月20日には、待望の第2滑走路の運用がスタート。そして3月28日には、国際線ターミナルビルがリニューアルオープンした。

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福岡国際空港の田川真司社長は「オープンして本当に嬉しいのひと言。海外の人も福岡を実感できるような仕掛けもたくさん用意していますので、楽しんで頂きたい」と期待を寄せる。

今回のリニューアルで大きく変わったのが、新たに北側に移転した出発ゲートだ。これまで混雑が問題化していた保安検査場だが、今回、5倍の広さに拡張し、スマートレーンが7台導入されている。

スマートレーンでは、パソコンや飲み物などもカバンに入れたまま検査でき、処理能力は2倍にアップした。さらにビジネスクラスの客などが優先的に保安検査を受けられるプライオリティレーンも九州で初めて設置されている。

福岡を満喫『ハカタフードホール』

出国ゲートの先に広がるのは、免税店エリア。従来の4倍の広さが設けられ、広々としている。

シンボルともなっている高さ8.7メートルの『YAGURA(櫓)』には、「八女ちょうちん」や「博多織」など福岡の伝統工芸が取り入れられている。

並んでいるのはファンションやコスメ、酒など、初出店45ブランドを含む全129ブランド。国内空港では初めて「日本ブランド」に特化したブティックエリアも設けられ、YAGURAの下では、地酒を試飲することもできる。

免税店の奥に広がるのは、『ハカタフードホール』。屋台気分で福岡グルメが味わえるフードホールだ。福岡のおいしい物がたくさん揃っている。人気ラーメン店「博多一幸舎」がプロデュースする店や長浜鮮魚市場直送の新鮮な魚介を味わえる海鮮丼専門店など全8店舗が出店している。

福岡の老舗もつ鍋店「楽天地」では空港特別メニューとしてもつ鍋とちゃんぽんをかけわせた「もつちゃんぽん」を提供。トッピングは、何と「たこ焼き」。

もつちゃんぽんのトッピングはタコ焼き???
もつちゃんぽんのトッピングはタコ焼き???

中にはタコの代りにもつが入っている”もつたこ焼き”だ。

タコの代りにモツが…
タコの代りにモツが…

アジアの路線に対抗する戦略は?

2024年度は、国際線の旅客数が過去最多の850万人となる見込みの福岡空港。3年後には1000万人突破の目標を掲げている。

どんな戦略をたてているのか? 福岡国際空港の田川真司社長は「アジアの路線は非常に強いが、欧米をはじめとする遠距離の路線がまだ弱いというところがあるので、そういったところをしっかり営業かけて路線を増やしていきたい。客が増えても狭くて使いづらいということにならないように、将来に向けての投資、また南側のコンコース延伸だとかしっかり取り組んで、たくさんの方にご利用頂けるような空港を目指していきたい」と抱負を語る。

世界中から旅行客が集まる魅力あふれる空港へ。進化は続くようだ。

(テレビ西日本)

テレビ西日本
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