3月26日からボストンで開幕する世界フィギュアスケート選手権。

年末の全日本選手権では、5年ぶりの出場で優勝を果たし、世界選手権の切符を手にしたペア・三浦璃来(23)と木原龍一(32)組。

2月の四大陸選手権で優勝したりくりゅう
2月の四大陸選手権で優勝したりくりゅう
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シーズン後半戦となる2月の四大陸選手権でも2年ぶりの王者に返り咲き、その勢いのままシーズン集大成となる今大会に臨む。

昨季は、木原の腰椎分離症の影響で試合の欠場を余儀なくされ、苦しいシーズンを送った2人。これまで数々の試練を乗り越え強くなってきた中で、2人は「プログラムを育てていくことの大切さ」を感じたという。

5度目の世界選手権に向け、飽くなき向上心を抱き続ける“りくりゅう”に思いを聞いた。

特別な場所で成長を実感する2人

四大陸選手権の舞台となった韓国は、2人がペア結成後初めて国際大会に出場した特別な場所だった。

普段試合に帯同することが少ない、メ―ガンコーチも5年前同様2人の姿をリンクサイドで見守った
普段試合に帯同することが少ない、メ―ガンコーチも5年前同様2人の姿をリンクサイドで見守った

5年を経て韓国の地に帰ってきて三浦は、「2人の絆やユニゾン、技術面だけでなく精神面もすごく成長することができたと思っています」と振り返る。

木原も「5年前はこういった結果を残せるようになるとは思っていなかったので、うれしく思いますし、5年間でいろいろ大変なこと、苦しいことも多くありましたが、成長できたと実感しました」と話す。

この5年で一番強くなったと思うところも2人は同じで、ミスをしたとしてもリカバリーできるという自信がついたことを挙げた。

四大陸選手権のフリー、フィニッシュでミスしてしまい爆笑する2人
四大陸選手権のフリー、フィニッシュでミスしてしまい爆笑する2人

「自分たちの技術に今は自信を持っているので、たとえミスが出てしまっても必ず修正できるという自信、気持ちの強さを持てるようになった」(木原)

確かな成長を感じた2人は、2月の四大陸選手権へ向けて強化してきたことがある。