物価高の中、ブロッコリーの価格に変化が起きている。
農水省によると、気温が上がってきたことで主な生産地での生育が改善し、価格が平年を下回るような日もあって、ほかの野菜と比べてもお買い得だという。
「一時の高い時の半値以下が続いている」
取材班は19日、東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ 関町本店」へ向かった。

店で一番目立つ入り口にあったのは、ブロッコリー。値段は税込み138円と、かなり安くなっているそうだ。
アキダイ 秋葉弘道社長:
秋からずっと高値が続いた。3月前半ぐらいからちょっと下がり始めて、一時の高い時の半値以下という状況が今続いている。

ブロッコリーの1kgあたりの価格は、2月17日が649円。一方、3月17日は312円と半値以下なっている。農林水産省によれば、先週の野菜の平均小売価格は、キャベツやハクサイが平年の2倍を超える高値。19日に公表された見通しでは、卵もしばらく値上がりしたままだという。

そんな高止まりの世界で気付いたブロッコリーの安さに、買い物客は次々にカゴの中へ入れていく。
「安いなと思って。他の野菜が高めなのでつい手が伸びました」
「孫たちが好きだから、競争みたいに食べる」
価格が平年を下回るような日も
毎日ブロッコリーをたくさん使う、渋谷区の「BROC&COLI」では、夕方のオープンに向けて仕込み中。

2024年5月の取材の時には、仕入れ値の高さに「1株430円になってしまいました」と嘆きの声をあげていた。ところが、19日に改めて取材すると、直近だと698円まで高くなったそうだが…。
BROC&COLI 佐藤敏明さん:
最近だと185円。私が7年間仕込みをしてきて、今日の状態が一番最高のブロッコリーですね。

農水省によると、気温が上がってきたことで主な生産地での生育が改善。価格が平年を下回るような日もあって、ほかの野菜と比べてもお買い得だという。
(「イット!」3月19日放送より)