3月の雪が東京都心を直撃し、1cmの積雪を観測した。日本気象協会の最新の予想によると、東京の桜の開花は週明けの24日にずれ込む見通しだ。

雨が「ひょう」に…そして雪へ

“春の雪”が首都を直撃。午前10時前の東京・お台場は、猛吹雪となった。

この記事の画像(20枚)

「あまり春って感じがしないですよね。風も強くて。傘もだいぶすごいことになっちゃって」
「3月になって雪が本気出してきたなって感じ」

東京の空に異変が起こり始めたのは19日午前7時ごろ。
それまでの雨が突然、ひょうに変わった。都心の気温は、午前9時50分に氷点下間際の0.5度まで低下し、同じ頃、都心の各地で雪が降り始めた。

江東区では、台湾からきた観光客が「すごくきれいです。ロマンティック」と、桜と雪のコラボレーションをカメラにおさめていた。

新宿区内の歩道は白く染まり、車にも雪が積もっているのがわかる。多摩川を望む世田谷区では横殴りの雪が降った。

都心では1cmの積雪を観測。千代田区にある国会議事堂も雪景色になった。

“開かずの踏切”で20人以上が遮断機すり抜け

通勤・通学の時間帯を直撃した季節外れの雪。川崎市では、危険な行為をカメラが捉えた。

雪で白くなった傘を手に、いわゆる開かずの踏切で電車の通過を待つ人々が、まさかの行動に出た。

警報音が鳴る中、遮断機をすり抜け、20人以上が踏み切りを横断。大きな事故につながりかねない危険な行為だ。出発直前の電車からも警笛が鳴らされた。

雪の影響はスポーツにも及んだ。午前10時すぎのグラウンドは一面、真っ白。これにより午後1時から予定されていた、ヤクルト対阪神のオープン戦が中止になった。

靖国神社にある桜の標本木は19日、つぼみが雪化粧。日本気象協会の最新の予想によると、東京の開花は週明けの24日にずれ込む見通しだ。
(「イット!」3月19日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(20枚)