東京・八王子市にある多摩少年院。
そこで講義を行っていたのは、TIMのゴルゴ松本さんです。

ゴルゴ松本さん:
自分の気持ちを前向きにさせてくれる言葉、たくさんあるから。それを覚えて下さい。
それは本の中にいっぱいあるから。

これは、漢字や熟語を使い、少年たちにメッセージを伝える“命の授業”。

ゴルゴさんは、更生を支援する矯正支援官として全国の少年院などを回っています。

ゴルゴ松本さん:
もう二度とここ(少年院)に来るなよ。ここに来た理由はわかっているな。
人生どんどんどんどん転がってきているだろう?ここ(少年院)底辺じゃないからな。ここに来る前が底辺だぞ。
転がりながらでも意識するのは、反対側(良い行い)だからな。反対に何かのきっかけでがーんって体を向けてみたら「逆」になる。それを「逆転」っていうんだ。
今だからな。ここが逆転のチャンスだからな。

“言葉の力で犯罪を減らしたい“。
その思いでゴルゴさんは、少年達の心に訴え続けているのです。

在院者:
社会一般的に見たら、僕たちはまだ逆転する前というか、頑張り続けてみようかなという気持ちになりました。

現在、“命の授業”は少年院だけにとどまらず全国の高校などでも開催。
ゴルゴさんは、体が動く限り、続けていきたいと“命の授業”に取り組んでいます。

ゴルゴ松本さん:
100人が全員理解しなくても、誰かが「あれ?」っていう変化が心の中に起きたら、これはこっちのもんだなと思って。今の心が変われば、絶対未来は変えられるので。
その子たちのDNAに響いてくれたらいいなという思い。
言葉を通して子ども達の心に訴えるゴルゴ松本さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」2月20日放送より)