東京大空襲からまもなく80年となるのを前に、浅草公会堂できょうから大空襲の資料展が開催されています。
いまから80年前の1945年3月10日、アメリカ軍のB-29爆撃機約300機が襲来し、2時間余りの空襲で約10万人が犠牲になったとされています。
資料展では、浅草寺から提供された空襲で焼けた直後に撮影された写真や、焼け野原となった浅草周辺の写真が展示されています。
また、空襲を避けるために多くの子どもたちが親元を離れて疎開した、集団疎開の様子を伝える写真や資料も展示され、上級生から下級生に対して辛くても明るく元気に生活するよう呼びかけるカラフルな色鉛筆で書かれた寄せ書きも飾られています。
さらに灯火管制用の電灯カバーや電球、鉄やアルミが不足していたために紙で作られた箒とちりとり他、布製のバケツ、ハマグリの殻で作られたおたま、などの生活用品や衣服なども展示されています。
展示に加えて都内の小学生に浅草寺に現在も残る大空襲で焼け焦げた木をみてもらい、ボランティアから戦争当時の様子を聞くというプログラムなど戦争の記憶を残していく取り組みも行われています。
この他、東京都では、東京大空襲の生存者178人の証言ビデオを世田谷区・せたがや未来の平和館などで公開しています。
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