あいおいニッセイ同和損害保険 横浜第三支社 朝隈善彦支社長:
全く異動するとは思っていなかったので、家で在宅勤務中だったんです。ところが上司から連絡が来て、「支社長です」と、管理職の命を受けました。
2024年4月に、34歳で横浜第三支社の支社長に就任した朝隈善彦さんは、1年前の異動内示の瞬間をこう振り返った。
あいおいニッセイ同和損害保険は、2023年に人事制度を大幅に見直し、転勤の可否を毎年選択できるようにした他、年次とともに昇級する資格区分を減らすなどし、若手でも管理職への登用を可能とする仕組みに変更している。
朝隈さんは、この新人事制度によって誕生した“若手管理職”だ。
あいおいニッセイ同和損害保険 横浜第三支社 朝隈善彦支社長:
承認欲求がとても強い方なんで、素直にうれしかったです。ただ、僕自身にすごくカリスマ性があるわけでもありません。ふと我に返ると不安、本当にできるのかなと。管理職も経験無いですし、現場も7年ぶりだったので、本当に大丈夫だろうかと思いました。
朝隈さんは、当時の不安を思い返しつつ、「課題解決や苦情対応などを自ら率先して行うことで部下が付いてきてくれた。いまでは、僕の考えを若手が実践してくれたり、私よりも年が上の皆さんも、昔の気持ちを思い出して、いっちょ頑張ってみるかという気持ちになってくれている」と、いまの職場の雰囲気を語った。
また、若手の管理職への積極登用について「若手のモチベーションは絶対上がっていると思います。年の近い人が管理職になったことは気になるらしく、後輩たちがよく飲み会に誘ってくれるようになったんですよ」と述べた上で「営業現場を変えたいという僕の思いと、変えて来いという会社の思いが一致した人事だったと思います。まだ道半ばですが、横浜の地から新たな営業モデルを出して行くことが、会社の競争優位性に繋がると思っています」と強調した。