2025年1月、新潟市北区の路上で道に迷っている70代女性を助けたとして3人の高校生が警察から表彰を受けた。女性の足腰が不安定なことに気づいた3人は、交代しながら女性をおんぶして坂を上り、保護したという。当時の状況や3人の思いを取材した。
道に迷っていた70代女性…助けたのは3人の高校生
道に迷っていた70代女性を助け、警察から表彰を受けたのは敬和学園高校の生徒3人だ。

感謝状を受け取った1年生の五嶋輝さんは「女性が助けを求めている感じだったので、困っているなら自分のできることをやらなければと思って」と振り返る。
事の発端は、1月22日午前8時半すぎ。高校生たちは学校から1kmあまり離れた海沿いの通りを走っていた。
すると、一人で歩く女性に出会ったという。

住宅街からは離れ、木々に囲まれた道を歩いていたという女性の姿について、2年生の若槻蓮大さんは「靴の片方がはがれて壊れていて、もう片方は履いていなくて靴下の状態だった」と話す。
このとき、若槻さんはすぐに自分の靴を女性に履かせ「靴下で、一人で女性の車を探しに行ったりした」という。
その後、女性が「自分の車が置いてある」と話す海沿いに向けて歩いて行くと、海につながる坂道に到着。

しかし、ここで女性の足腰が不安定なことに気づいた3人は、交代しながら女性をおんぶして坂を上って行った。
その後、高校生たちが女性に付き添い歩いていたところ、近くの施設の大人がその様子に気づいて高校生に声をかけて警察に通報。女性は無事に保護された。
女性救った3人 署長は「勇気ある行動に感謝」
新潟北警察署の佐山冨美男署長は「勇気ある行動に感謝している。この学生たちのように皆さんで助け合っていけば、良い地域ができると思う」と3人の行動を称えた。

1年生の狭間光さんは「何か自分のできることはないか考えて行動できるようになれたら」と話す。
3人の思いやりのある行動が1人の女性を救った。
(NST新潟総合テレビ)