長野・戸隠神社に、多くの外国人観光客が雪景色を求め押し寄せている。
雪をまとった杉並木を撮影する観光客が多く見られる一方で、立ち入り禁止のエリアの中に入るなど危険行為も目撃されていて、こうした状況に地元観光協会は頭を悩ませている。

雪化粧の参道に多くの外国人観光客

雪が舞う杉並木で写真を撮る人々。
長野市の“パワースポット”戸隠神社を訪れた外国人観光客たちだ。

この記事の画像(12枚)

地元では冬の訪問者を歓迎する一方で、別の問題に頭を悩ませていた。

24日午前8時過ぎ、長い行列ができていたのは朝のJR長野駅前だ。
戸隠行きのバスには、多くの人々が並んでいた。
そこには、日本人だけではなく外国人の姿も多く見られた。

バスの行き先は、そばの産地として知られる戸隠地区。
これまでは、雪が降る冬は観光客が減少していたが、今シーズンは違っていた。

中国からの観光客:
SNSを見て、とても美しくきれいな場所だと思ったんだ。

彼らが目指すのは、バス停から約20分のところにある戸隠神社奥社の参道だ。
ここで雪をまとった杉並木を撮影するのがお決まりのようだ。

イギリスからの観光客:
素晴らしいよ。とてもいいね。人もとても多い。

中国出身の観光客:
中国版のインスタグラムみたいなSNSですごく人気があって。

増える“戸隠詣”に危険行為も

SNS上に投稿された写真や動画がきっかけになったとみられる訪日客の“戸隠詣で”が増え始めたのは、ごく最近のことだという。

「進入禁止」と書かれた看板
「進入禁止」と書かれた看板

戸隠観光協会総務企画課・山崎(崎は「たつさき」)桃香主任:
2024年の年末ごろから、多くのイバンウンドのお客さまが来ている印象。

しかし、戸隠神社のメインスポットである「奥社」に向かう参道はこの時期、雪崩が起きる危険性があるため立ち入り禁止となっている。
それにもかかわらず、立ち入り禁止のエリアの中には人が歩いていってしまっていた。

こうした状況に、地元観光協会は頭を悩ませている。
(「イット!」2月25日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)