透明な管の中を、うねうねと進む蛇のような機械。

これは、複雑な配管の中でも自由自在に走行できる、世界初のロボットです。

早川徹さん:
30mくらいカメラが先に行っています。水が溜まっているところもなく綺麗に流れています。

ロボットを使って水道管点検を行うのは、早川・徹(はやかわ・とおる)さん。

カメラが付いた「配管くん」を中に入れるだけで、破損や老朽化が進んだ場所を目視で確認できるようになります。

早川徹さん:
従来は全部掘り起こして、実際に配管を見ないとダメだったんですけども、掘り起こす前に、何メートルのところにヒビがある、割れがある、漏れる原因があるっていうのが明確にわかる。
さらに、ロボットが通過した順路はリアルタイムで地図にすることができ、配管の老朽化などが一目でわかるようになるんです。

最近、増加する水道管の破裂やそれが原因とみられる道路の陥没。

こうした老朽化などによる事故を防ぐため、早川さんはロボットを使い、全国の配管点検を続けています。
早川徹さん:
各所で恐らく経年劣化が進んでいて、痛ましい事故が起こっていると思いますし、この配管くんを使うことによって、大きな事故になる前にそれを未然に防げる。

14年間、配管の整備に携わってきた早川さん。全国の配管点検を続ける中で目指すことはなんですか?

早川徹さん:
蛇口をひねったら水が出る。普通に運転していてまっすぐ進んでいることが、本来当たり前なんだなって。それを維持する、それを守るっていうふうなところが、僕の今の仕事の一部でもあるのかなと思います。
配管による事故が起きない世の中になりますように。
私たちの生活を守るため、早川さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」2月17日放送より)