台湾で12日、“最も危険な祭り”と呼ばれる「ロケット花火祭り」が開催された。火の粉や花火を浴びることで無病息災を願う伝統行事で、雨にも関わらず数万人が参加。消防局は安全対策としてフル装備を推奨。地元メディアによると、200万発の花火が打ち上げられ、2人が軽傷を負ったという。

花火が次々飛び交う“ロケット花火祭り”

台湾で12日に撮影されたのは、画面いっぱいに激しく飛び交う火花だ。現場には盾を構える人も見られ、人影に火花が直撃し続けていた。

台湾の伝統行事に集まっていた人々(台南市政府)
台湾の伝統行事に集まっていた人々(台南市政府)
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非常に危険な状態に見えるが、実はこれは100年以上続く“ロケット花火祭り”で、台湾で“最も危険な祭り”と呼ばれている。

並んで火の粉を浴びている人たち(台南市政府)
並んで火の粉を浴びている人たち(台南市政府)

参加者はシャワーのように火の粉を頭から浴びたり、ロケット花火の直撃を受けながら、ぴょんぴょんとジャンプ。花火に当たり続けることで無病息災などの御利益があるという。

この日は雨にも関わらず、数万人が参加していた。参加者は、「中止かと思ったけど開催すると知って見に来たの。もう、爽快だわ!」と興奮気味に語っていた。

また、日本からの参加者だろうか、日の丸と台湾の旗を身につけているグループも見られた。

耐久花火200万発…消防局は安全策を紹介

こんなに近くで花火が当たって、痛くないのだろうか。

肌を露出せず頭をしっかり守る服装が必須の祭り(台南市政府)
肌を露出せず頭をしっかり守る服装が必須の祭り(台南市政府)

祭りの前、消防局が安全な服装を紹介。呼吸器を守るためのマスクに、フルフェイスのヘルメット、長袖・長ズボンと手袋・マフラーなど、全身を隙間なく覆うよう呼びかけていた。

地元メディアによると、発射されたロケット花火は200万発だった。祭りで2人が軽傷を負ったという。
(「イット!」 2月19日放送より)

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