飼育小屋や国道沿いの案内看板など無許可の建築物の発覚が相次ぐ札幌市・南区の動物園「ノースサファリサッポロ」で、新たな看板や建設計画が出ていたことがわかった。

無断で電柱にくくりつけられた看板…

この記事の画像(6枚)

「この先、900メートル」。札幌市南区の市道沿いの電柱にくくりつけられた道案内の看板。

これは無断で設置されたものであった。

開発が制限される「市街化調整区域」に獣舎などを無許可で建てていた札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」。

北海道電力によると、許可なく電柱に看板を設置することはできないが、ノースサファリは無断で立てていたことが新たに分かった。

札幌市によると、現在は撤去されたが、2月6日までは設置されていたということだ。

看板は札幌市が2019年以降、最大5か所で確認した。

「札幌市南区の国道230号線です。あちらの看板は残っていたがこちらの看板は骨組みだけの状態」(関根弘貴記者)

また看板は動物園近くの国道沿いにも5か所に違法に設置されていた。

2月5日から7日にかけて対応したとみられる。

新たな開発に対し地域住民からは厳しい声…

さらに…。

「こちらの立ち入り禁止のゲートから200メートル先にもゲートがあるんですが、そのゲートの向こうをイベント会場にすると説明したということです」(関根記者)

2024年7月、ノースサファリは動物園の近くの土地を購入したことを地域住民に報告。

「今年の春から動物を見せたり触らせたりするイベントを行う」と伝えたということだ。

地域住民は反対している。

「(営業時間は)午後5時から10時と言われた。夜中10時まで大きな音が流れて、(350台の駐車場に)車が出入りする。(われわれの)平穏な住環境が保てない」(説明会を聞いた住民)

ノースサファリの運営会社は「今回の事態を受け、計画をそのまま遂行できるか見直しをかけている」とコメントしている。

ノースサファリサッポロがある場所は、住宅や商業施設を建設する際に札幌市の許可が必要な「市街化調整区域」だ。

運営会社が購入した場所も、同様に市街化調整区域である。

運営会社は「市にイベント広場として使用するため相談している。今回の件を受けて見直しをかけている」と主張。 

札幌市は「この計画は改善ではなく、拡張。まずは既存施設の撤去を求める」とコメントしている。

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。