中国や韓国など東アジアの国では旧暦の正月「春節」を盛大に祝う風習がある。2025年の春節は1月29日で中国では28日から2月4日まで8連休となっていて、大分県内もアジアから訪れる多くの観光客でにぎわいを見せている。
中国政府の発表によると、2025年はこの8連休や前後、あわせて40日間で過去最多の90億人が移動するとみられている。県内の人気観光地、由布市湯布院町や別府のにぎわいや期待の声を取材した。

県内屈指の観光地由布市湯布院町は大にぎわい

湯布院
湯布院
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由布市湯布院町の『湯の坪街道』でも午前中から道路は人であふれ、にぎわいを見せていた。
外国人観光客に話を聞いてみると「ホテルの滞在はとても良かったし、人々はとても温かい」、「(湯布院で楽しみは)旅館。温泉」などといった声が聞かれた。

県の観光統計調査によると、2024年、中国から訪れた宿泊客数は7万7728人で前年と比べて2倍以上に増えている。県の担当者は「最近は中国からの観光客も伸びていて、春節でより訪れることに期待したい」と話している。

連休中、中国から30組以上の予約が入っているホテルも

一方、別府市のホテル「MURE Beppu」では、春節の連休期間中は予約で満室となっているという。
ホテルに訪れた外国人観光客は「日本旅行いいなと思って夏は北海道で冬は別府にしようと夏に決めました」と語る。

観光客は春節の半年前から予約している人もいて、連休中、中国からは30組以上の予約が入っているという。
ホテルの担当者は「年末年始は日本の方の宿泊が多かったんですけど、それが落ち着いてから海外の宿泊のお客様が増えました」と話した。

中国では日本が海外旅行先で一番の人気だという

主に中国人を対象とした旅行代理店によると、中国ではコロナ禍が落ち着き日本が海外旅行先で一番の人気だという。
また、中国側の日本へのビザの手続きが、2023年から簡単になったことも日本の人気を後押ししているそうだ。

◆新広実業大分事務所 常文静さん
「やっぱり便利だなっていう直感があるんですね。お客さんが来たら必ず買い物か食事とかするので、私は旅行会社としてすごく期待をしております」

新広実業大分事務所
新広実業大分事務所

「爆買い」はもう古い?最近はSNSで事前に人気商品をチェック

ちなみに「春節」というと、中国人観光客のいわゆる『爆買い』をイメージする人もいるのではないだろうか。
しかし、新広実業大分事務所 常さんによると、最近は『爆買い』ではなく日本の人気商品を事前にSNSで調べて、買い物を楽しむ人が多く、パッケージがかわいいなどの理由から日本のお菓子の人気が高いという。

湯布院
湯布院

コロナ禍から徐々に戻りつつある中国人観光客。春節期間中は県内の観光地でもさらなるにぎわいが期待できそうだ。

(テレビ大分)

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