日本時間29日、インドで世界最大級の宗教行事「クンブ・メラ」が開催され、会場となった街で参加していた人たちが次々と折り重なるように転倒する事故が発生。会場周辺には、数千万の信者たちが集まっていたとみられ、ロイター通信によるとこれまでに39人が死亡、約60人が負傷したという。

世界最大級の宗教行事で“群衆事故”発生

インド北部の街で日本時間29日に撮影されたのは、大挙して押し寄せた大勢の人の姿だ。

人がごった返し混乱を極めていた現場
人がごった返し混乱を極めていた現場
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現場では設置されたバリケードをよじ登る人や、柵の間をくぐり抜けようとする人などが見られ、押し合いへし合いの大混乱になっていた。

その理由は13日から行われている “世界最大級”の宗教行事「クンブ・メラ」だった。

信者たちが沐浴をする様子
信者たちが沐浴をする様子

「クンブ・メラ」は、インド各地から集まった信者たちが聖地とされる川で沐浴(もくよく)し、祈りを捧げることで、あらゆる罪を洗い流すことができると信じられている行事だ。

しかし29日に会場となった街では、参加していた人たちが次々と折り重なるように転倒する事故が発生。会場周辺には、数千万にも上る人たちが集まっていたとみられている。

死傷者約100人…救急車の搬送も難航

ロイター通信によると、これまでに39人が死亡、約60人が負傷したという。

人混みで身動きが取れなくなっている救急車
人混みで身動きが取れなくなっている救急車

現場では、駆けつけた救急車があまりの人の多さに身動きが取れなくなる様子も見られた。

転倒事故に巻き込まれた巡礼者は、「突然、大勢の人が集まってきて、私たちは身動きが取れなくなり、強引に押されて転んでしまいました」と話した。

祭典は2月下旬まで開催され、期間中には4億人もの人出が見込まれている。
(「イット!」 1月30日放送より)

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