札幌・ススキノのホテルで男性が殺害された事件の裁判は1月30日、母親・浩子被告の証人尋問が行われ、瑠奈被告との事件後のやりとりが明らかになった。

母親・浩子被告が“事件後”を証言 事件を起こしたのは別人格「シンシア」

修被告
修被告
この記事の画像(5枚)

父親・田村修被告(61)の6回目の裁判員裁判。

1月29日に引き続き、弁護側による母親・浩子被告(62)の証人尋問が行われた。

浩子被告は泣きながら娘・瑠奈被告との事件後のやりとりを明かした。

「(帰宅後)変わったことはあったか?」(弁護側)

「瑠奈が『血をきれいにしてきた』と言ってきた」(浩子被告)

「瑠奈被告はどんな様子だった?」(弁護側)

「あまり変わらない。突拍子もない話で何を言っているんだろうと思った」(浩子被告)

浩子被告
浩子被告

「瑠奈被告が被害男性を殺したと考えなかったか?」(弁護側)

「その時は考えてなかった」(浩子被告)

「誰が殺したのか?」(弁護側)

「そのような過酷なことができるのは、シンシアさんだと思う」(浩子被告)

事件を起こしたのは、瑠奈被告の別人格である「シンシア」だと答えた浩子被告。

「娘の犯行を確信したのはいつか?」と聞かれると。

事件があったホテル
事件があったホテル

「(事件翌日)3日、新聞の朝刊で『ススキノで事件、男性の遺体、同行者の行方を捜している』という記事を見た。これに関連しているのではと思った。娘に見せると『それをとっといて』と言ったので、これに関係しているんだと思ってショックを受けたというか、衝撃を受けた。娘がかかわってるのは間違いないと思った」(浩子被告)

「修さんも逮捕されてびっくりした」 逮捕されるまでの心境語る

家族全員が逮捕
家族全員が逮捕

また、家族全員が逮捕されるまでの心境については。

「修被告と瑠奈被告が逮捕されたあと、浩子被告の聴取がとられている。自身が容疑者の認識あったか?」(弁護側)

「ありませんでした。修さんも逮捕されてびっくりした。(逮捕されると)思っていなかった」(浩子被告)

「いま振り返るとしたらポイントはどこか?」(弁護側)

「ターニングポイントがあったのならば、このようなことにならないように、どこかで止めたかった。被害者の家族に申し訳ない」(浩子被告)

次回の裁判は2月4日の予定だ。

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。