フジテレビが27日に行った元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルなどをめぐる2度目の会見について、海外メディアの報道です。
■アメリカ
アメリカの通信社、AP通信はフジテレビの嘉納修治会長と港浩一社長が辞任を発表した会見について「10時間以上にも及ぶ会見で、説明を求めるいら立った記者から時折、怒号が飛んだが、女性のプライバシーや第三者委員会による調査を理由に新たな情報はもたらされなかった」と報じました。
芸能雑誌大手「VARIETY」も「フジテレビの幹部らが元スターの性的スキャンダルのさなかに辞任」との見出しの記事を掲載。
その上で、港社長が経営陣について「性別による役割分担という時代遅れの考えに満足」してきたため、「考え方を刷新する」必要があると認めた、と伝えています。
■イギリス
イギリスのフィナンシャル・タイムズは、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの株式を約1%保有する投資ファンド、ゼナー・アセットマネジメントの見解を掲載しました。
ゼナーは会長と社長の辞任について、「社風改革に取り組み、ガバナンス失敗の責任を取るための、歓迎すべき第一歩」であり、まだ対応が必要だと指摘。
その上で、「新たな社外の上級管理職を迎え入れることを検討すべきだ」と指摘しました。
■中国
中国の一部メディアは「男性アイドルのスキャンダルで社長が辞任」などの見出しで、港社長らが謝罪し辞任したことを日本の報道を引用するかたちで報じました。
また、台湾では一部メディアが「フジテレビが空前の危機にある」として、一連の経緯や70社以上のスポンサーがCM広告を取り下げたことなどを報じています。
■韓国
韓国の聯合ニュースは「自社の幹部が有名芸能人に女性を伴う接待を行った疑惑が大きくなり、辞任した」と伝えています。
■フランス
フランスの経済誌レゼコーは、「8時間以上にわたる記者会見で、危機管理の対応を誤ったことを認め、フジテレビの会長と社長の2人が辞任を表明した」と伝え、一連の経緯を詳しく報じています。