フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」は、旧村上ファンドの村上世彰氏がかかわる投資会社などが株式を買い進めていることを受け、対応方針の導入を決めたと発表しました。
フジ・メディア・ホールディングスをめぐっては、投資家の村上世彰氏がかかわる投資会社レノや村上氏の長女・野村絢氏が、株式の買い増しを進めていて、保有比率は7月1日時点で、15. 06%にまで高まっています。
10日、取締役会で決議された対応方針では、レノなど特定の大株主が20%以上を取得するなどした場合は、株主の意思を確認する総会を開催するなどの手続きを経たうえで、ほかの株主に新株予約権を無償で割り当てるなどの措置を講じます。
フジ・メディア・ホールディングスは、レノなど特定の大株主の株式買い集めなどにより、企業価値や株主共同の利益の最大化が妨げられ、毀損(きそん)されるおそれが否定できないと説明しています。