タレントの中居正広氏と女性とのトラブルをめぐる一連の報道を巡り、フジテレビの番組へのCM放映が相次いで見合わせとなるなど大きな問題となっている事について、民放連・日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長が23日の定例会見で、「結果的に民放全体の不信感を招いている」と述べた。
遠藤会長はフジテレビの取締役副会長でもあり、民放連会長としての会見終了後に、フジテレビ副会長として各社の質問に答えた。
中居氏と女性とのトラブルは2023年6月に発生しているが、遠藤副会長は2024年12月に週刊文春の取材を受けるまで、トラブルの存在を知らされていなかったと話した。
その理由については、「秘匿性が高く、漏れ出す危険性があるので、4~5人くらいか、限られた人数で情報を保有していた。知らされなかった事について問いただしたところ、そういう答えだった」と説明した。
また、フジテレビがトラブルを認識しながら中居氏を番組で起用し続けた点については、「その理由が十分なものだったのかが調査委員会で調べられると思います」と話した。
さらに、フジテレビの港会長が17日、テレビカメラなしで会見した事については、「テレビカメラが入れないというのは直前に聞きました。個人的な感触ではこれは結構厳しいのかなと思いました。これだけの耳目を集めた事件ですからフルオープンでカメラ入れるのが必要だったと思っています」と話した。
この問題を巡り、中居氏は23日にコメントを発表し、「これだけたくさんの方々にご迷惑をおかけし、損失を被らせてしまったことは申し訳ない思いでなりません」などと謝罪し、芸能活動を引退すると発表している。