きょう1月10日は110番通報の適切な利用を呼びかけるため警察庁が定めた「110番の日」だ。静岡県警によると2024年は通報総数・不要不急な通報とも前年から減ったものの、不要不急な通報が全体の2割以上を占める状態が続いている。
警察に寄せられる“とんでも”通報の数々
静岡県警による、2024年1月から11月末までに寄せられた通報は県内全体で20万1199件と前年同時期比で1万1415件減っているという。

一方で通報全体のうち、不要不急な通報は約23%の4万6935件に上り、県警が明らかにした具体例が以下の通りだ。
「タクシーが来ないので警察が来てくれないか」
「携帯電話のパスワードを忘れてしまったがどうしたらいいか」
「自宅のブレーカーを上げてほしい」
「病院に金を持って来なくてよいと家族に電話してほしい」
「救急車を呼ぶのは何番か」
「JAFの電話番号を教えてほしい」
スマホの誤発信による110番通報が増加
また、近年はスマートフォンの誤発信による110番通報が増加しているそうだ。

スマホに強い衝撃が加わったり、設定によっては電源ボタンを繰り返し押したりすると自動的に110番されるケースもあるという。
県内では2024年の不要不急な通報のうち、スマホの誤発信が原因と考えられる無応答や“誤接”が約3万件を占めた。
このため静岡県警は、万が一誤って110番通報をしてしまった場合は確認のための電話が警察からかかってくるので、この電話に必ず出る、または出られなかった場合は折り返すことを徹底してほしいと呼びかけている。

当然のことながら不要不急な通報が増加すれば本当に助けを必要としている通報や命に関わる通報がつながらない可能性もあることから、改めて110番の適切な利用が求められている。
(テレビ静岡)