千葉市で9日午前、ビルの解体工事中に鉄骨の重みで1階の天井部分が崩落する事故が発生した。この事故で1階のトラックにいた3人の作業員が巻き込まれ、うち2人が死亡した。警察は事故の詳しい原因を調べている。

解体工事中に…突如落下した鉄骨

千葉市中央区で9日午前11時半頃に撮影した映像は、JR千葉駅近くの工事現場で建物の解体工事中に作業員3人が巻き込まれる事故が起きた現場。

午後1時前に撮影した映像からは、消防隊員ががれきの隙間に入って行く様子が分かる。

午前10時4分、千葉市中央区のビルの解体工事現場で“2階の床が抜け落ちて1階にいた作業員2人が生き埋めになっている”と110番通報があった。

現場では、がれきの撤去や担架の準備などの救助活動が行われ、作業員たちがその様子を心配そうに見守っていた。

事故現場は地上10階建ての建物
事故現場は地上10階建ての建物
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午後2時半過ぎ、事故から4時間が経っても現場では残る1名の救出活動が行われていた。

当時、現場近くにいた人は「私、10時頃に千葉駅に到着して、用事をしていたらすごいけたたいサイレン、消防の音が聞こえた」と話している。

事故現場はJR千葉駅から約200mの場所で元々コンサートホールなどが入る複合施設。千葉市によると、地上10階建ての建物だったという。

2人が一時下敷きに

千葉県警によると、3階の床の鉄骨を取り除き2階の床の上部分に置いたところ、重みに耐えきれず1階に止まっていたトラックの上に落下したとみられている。

70代の男性と50代の男性作業員が死亡
70代の男性と50代の男性作業員が死亡

当時、トラックには3人の作業員が乗っていて、その内の2人が一時下敷きになったということだ。

70代の男性は救出され病院に搬送されたが、その後死亡。その後、50代の男性作業員も発見されたが死亡が確認された。警察は事故の詳しい原因を調べている。
(「イット!」1月9日放送より)

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