アメリカで、モーテルに侵入した男を警察官が確保する様子がボディーカメラにとらえられた。
男は裏口から侵入し、ナイフを手に宿泊客を襲撃、一時部屋に立てこもったが、駆けつけた警察官に発砲され、死亡した。
被害者は男と面識はなく、無差別の犯行とみられている。
モーテルに響き渡った絶体絶命の声
アメリカ・テキサス州のモーテルで2024年11月、駆けつけた警察官が撮影したのは、叫び声が響く部屋だった。
この記事の画像(11枚)中から聞こえてきたのは、「助けて!」、「やめろー!助けてー!やめろ!やめろー!」といった叫び声だ。
その声は、明らかに緊急事態だった。
ガラスを割りモーテルに侵入しようとする男
騒ぎの原因は約30分前、モーテルの裏口に現れた1人の男だった。
男は中に入ろうとしたもののドアが開かず、ガラスを蹴り侵入しようとしていた。
しかし、ガラスを割ることができず、今度は落ちていたレンガのようなものでたたき割ろうと試みる。
だが、それでもガラスを割ることができなかった。
男は諦めて立ち去ったかと思うと、別の裏口に現われた。
裏口をドンドンとたたいたり蹴るなどして侵入しようとし、大きな音を立てていた。
すると、その様子に気づいた宿泊客が、ほかの宿泊客と勘違いしたのか、近寄ってドアを開けてしまった。
こうして男は、モーテルへの侵入に成功した。
その後、男はそのまま3階の部屋に行くと、ナイフを手に、中にいた宿泊客に襲いかかった。
襲われた宿泊客…無差別の犯行か
通報を受け、駆けつけた警察官の耳に入ったのは、男に襲われる宿泊客の声だ。
警察官が部屋のドアをキックし、「警察だ!開けろ!」と迫ると、男は「何だよ!」と文句を言いながらも自らドアを開けた。
しかし、その手にはまだナイフが握られていた。
ナイフを確認した警察官はすぐさま、「ナイフを捨てろ!」と警告したが、やむなく発砲。
発砲を受けた男は、その後死亡した。
襲われた宿泊客はけがをしたものの、命に別条はなかった。
男と宿泊客に面識はなく、無差別に襲われた可能性があるという。
(「イット!」 1月8日放送より)