このようになってしまう原因は、注意力だけでなく、日頃から書類の整理ができていないことが挙げられます。
どこに何があるのかを把握できていなかったり、いつも書類を透明のクリアファイルに入れて次々に重ねて置いていたりすると、どれが何の書類なのか区別がつきにくくなります。
これが探し物をより困難にさせている要因です。探し物に時間を取られるたびに、心も乱れますし、アポイントに遅刻したり、仕事の効率も落ちてしまいます。
まずは書類の見える化を
【見えていないものはないのと同じ。とにかく見える化!】
注意力が弱い場合、注意力の持続時間を伸ばす訓練が存在します。「注意持続訓練」というもので、ADHDの方の治療でも広く用いられています。
しかし、これには、限界があります。もともと集中が得意な人には敵わないですし、これは目の前の作業に集中する時間を延長する訓練であって、劇的に探し物が減るわけではないからです。
それよりもこの場合にやってほしいことは、「注意力が弱くても、物を見つけやすくする工夫」です。

物を見つけやすくする工夫は、何より「書類の見える化」をすることです。ADHDの方の治療プログラムでも整理整頓が強調されるように、モノの管理は非常に大切です。