北海道旭川市で2024年4月、女子高校生を橋から転落させ殺害したなどとして起訴されている当時19歳の被告の女が、起訴内容を認めていることがわかった。
旭川市の当時19歳だった小西優花被告(20)は、すでに起訴されている内田梨瑚被告(22)と共謀し、留萌市に住む17歳の女子高校生を旭川市の神居古潭の橋から落とし、殺害した罪などに問われている。
12月17日、小西被告の弁護士が取材に応じ、被告が起訴内容を認めていることを明かした。以下、弁護士による当時の状況だ。

4月19日、現場の橋にいたのは内田被告と女子高校生の3人だけだった。
コンビニから神居古潭の橋に移動後、2人で暴行。内田被告が女子高校生に「服を脱げ」と命令。橋の欄干に座らせ、動画で謝っている様子を撮影している際、小西被告が軽く膝を押し上げたところ、「嫌だ」と言ってしがみつくように床に戻った。
その後もう一度内田被告に命じられる形で女子高校生が橋の欄干へ座ることに。当初は内側を向いていたが、内田被告の命令で外側の川に顔を向けて腰かけた。
そして、小西被告が女子高校生の二の腕と背中のあたりを、内田被告が背中を両手で押した結果、女子高校生が転落。女子高校生が橋をつっているロープにぶら下がるような形でつかまったため、小西被告がとっさに引っ張ろうと手を伸ばしたが届かず、川へ落ちていった。落下する音を聞いた。
2つ年上の内田被告は、上下関係でいえば上。従属的な立場だった。このことは口止めされていた。
裁判で事実関係を大きく争うことはしない。
さらに弁護士にあてた手紙で小西被告は、「本当に取り返しのつかないことをしてしまって、被害者のご家族の気持ちを考えると涙が止まらない。当時に戻れるなら私の命に代えてでも被害者の子を助けてあげたい。この先一生、責任と重い罪を背負っていきたい」などとつづっていることを明かした。
小西被告の裁判員裁判は、2025年2月27日に初公判の予定だ。