11月、札幌市ススキノのビルで起きた爆発・炎上事件。
放火した疑いのある男が12月19日、治療していた病院で死亡した。
事件に大きな動き ススキノ放火事件の渦中の男が死亡
11月26日札幌市ススキノのビルに入るガールズバーが爆発・炎上した放火事件。

当時ビルにいた従業員や客ら男女5人がケガをした。
「階段から最初の女性が1人男性が1人服に火が付いた状態で『熱い助けて』とおりてきた」(救助にあたった人)
繁華街を震撼させた事件に大きな動きが。
「現場には白いボードがはられ、時間の経過を感じさせます。事件から3週間あまり。放火したとみられる男が死亡したことがわかりました」(福岡百 記者)

「生き残って欲しいと思っていた。罪を償って。本人がどういう気持ちかはわからないけど、自分が被害者だったら簡単に逃げて欲しくないと思います」(市民)
「動機など本人からしか聞けないことを知られたら良かったのにと思う」(市民)
死亡したのは札幌市東区の建設業・久保裕之元代表(41)。
店舗にガソリンをまき、放火したとみられている。
事件後一度も意識を取り戻すことなく12月19日夜死亡したということだ。
どのようにして事件は起きたのか
「性格はどちらかというと気が小さい。根は気が小さいんです。我々(家族)がいろいろなことを意見してもなかなか聞き入れてくれなかった面もあった」(久保元代表の父親)

「高級シャンパン10本目いただきました。ありがとぴょんぴょん」(久保元代表のものとみられるインスタグラムより)
久保元代表のものとみられるSNSに数年前投稿された動画。

盛り上がる店内の様子が映されていた。
どのようにして事件は起きたのだろうか。
少しずつ明らかになる事件の実態
やけどで本人から話が聞けない中、警察の捜査で少しずつ明らかになってきていたところだった。
店に向かう際、作業服のような服に帽子・マスク姿に手にはバケツ。

清掃員に変装したかのような出で立ちだったという久保元代表。
「楽しいことするよ」(久保元代表のものとみられるインスタグラムより)

火が上がるわずか9分前にはSNSに犯行予告とも取れる内容が投稿されていた。
その後、久保元代表は営業中の店内へ。

無言でカウンターへ向かい20代の女性従業員の方へと近づき、突然バケツの中のガソリンをまき散らしライターで着火した。

そして爆発…
これまでの調べで、久保元代表とケガをした20代の女性従業員との交際関係のもつれが背景にあるとみられてきた。
検察は被疑者死亡で書類送検の方針
「やったことに対しての責任も取らず死んでしまったことはどうなのかと思う。(被害者に対して)とにかく申し訳ないということしか今は言えない」(久保元代表の父親)
久保元代表の死因は広範囲にわたる重度のやけどだった。

警察は容疑が固まり次第、久保元代表を被疑者死亡のまま書類送検する方針だ。