政治への関心を高めるため、投票権のない子どもに模擬選挙をしてもらう「こども選挙」が、東北で初めて2025年1月の山形県知事選に合わせて行われる。その実行委員会が12月2日、選挙管理委員会と意見交換をした。
山形のより良き未来を築く一歩に
「こども選挙」は、2022年10月に神奈川県茅ヶ崎市の市長選挙で行われたのが始まりで、これまで関東から九州まで12カ所で実施されている。山形県内では2024年の夏、山形大学の学生が中心となって「こども選挙」の実行委員会が設立された。

12月2日、東北で初めてとなる「こども選挙」を1月の知事選で行うにあたり、実行委員会が山形市の選挙管理委員会に実施内容を説明した。

「こども選挙」では、SNSで参加を希望する子どもたちが自ら質問を考え実際の候補者にインタビューしたり、親などと一緒に投票所を訪れた際、模擬投票を体験したりする。

説明を聞いた選挙管理委員からは、「投票・開票などの作業は思う以上に大変で、準備はできているのか」と心配する声や、「大学生だけでなく高校生も実行委員会に加えた方が良い」との意見が上がっていた。

やまがたこども選挙実行委員会・山形大学人文社会科学部 塩谷咲華代表は「この選挙を通じて、投票率も上がって山形のより良き未来を築く一歩になれば」と語った。

また、山形市選挙管理委員会 伊藤陽介委員長は「県内は投票率が高いと言っても、若年層の投票率はまだまだ全国的に低いところがある。より身近に感じてもらえれば、活動も広がりを見せていくのでは」と話す。
今回の「こども選挙」は、2025年1月19日・25日に山形市の期日前投票所で行う計画で、小学校高学年から選挙権を持たない高校生まで約100人の投票を目指している。
(さくらんぼテレビ)
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