9月からコメの収穫が本格的に始まるのを前に、県の担当者などが作柄の見通しについて話し合った。2025年も収穫時期は暑さで約1週間早まる見通しで、県が農家に注意を呼びかけている。
会議には県や気象台の担当者などが出席し、間もなく収穫を迎える県内のコメの品質向上について協議した。
はじめに現在の稲の生育状況が報告され、穂の数は平年より少ない一方、穂1本あたりの籾の数が平年よりも多いため、トータルの籾の数は平年程度と見込まれている。
そして、今後も高温により生育が早まると予想され、収穫時期は平年より約1週間早まりそう。
また、穂が出た後も高温が続いた影響で、精米する時に砕けやすくなる「胴割れ」の増加が懸念される。
県は、田んぼの水を抜く時期をできるだけ遅らせることが「胴割れ」対策につながるとして農家への呼びかけを強めている。
(県農林水産部・佐藤隆士技術戦略監)
「早く落水せずしっかり水管理し、適期刈取り。これしかこれからやれることはない。そこを徹底してほしい」
県は、ほかにもラジオなどを通じて広く農家に対策を呼びかける予定。