消費電力の多い3つの家電
和田さん曰く、「電気代は今後も高い水準で移行すると考えられるため、値下がりを待つのではなく、省エネ性能の高い家電を使うことが重要」とのこと。
「特に消費電力の多い家電の見直しが大切です。以前は『こまめにスイッチを切る』などのテクニックで節約できましたが、電気代が上がっている今は家電の性能から見直し、思い切って買い替えることも必要です」
家電のなかでも特に消費電力が多いものとして和田さんが挙げるのが、「冷蔵庫」「エアコン」「照明」。

「平均使用年数約14年といわれる冷蔵庫は、14年前の機種と最新機種だと省エネ性能が大きく変わり、電気代も年間1万円程度は下がるでしょう。使い始めて14年ほど経つ場合は、壊れる前の買い替えを検討しましょう」
2つ目の「エアコン」は、15年ほど前の機種と最新機種では消費電力に大きな差はないという。
「ただ、最新のエアコンはAIや人感センサーが搭載され、効率的に動作するという意味で省エネ性能は優れているといえます。ちなみに、20年以上前の機種だと省エネ性能はかなり低いので、買い替えるメリットは十分です」

3つ目の「照明」のポイントは電球。LED電球の電気代と比較すると、蛍光灯は約2倍、白熱電球は約7倍になるという。
「メインの照明はLEDでもダウンライトは白熱電球ということがあるので、確認してみましょう。LEDは、頻繁につけたり消したりしても寿命には影響がないという特徴もあります。照明を消し忘れがちな玄関やトイレに、センサーつきの電球を付けるのもおすすめです」