11月23日から12月1日まで楽しむことができる、明治神宮外苑イチョウ並木のライトアップ。

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期間中の午後4時半~午後7時半までの時間帯では、ライトに照らし出されたイチョウ並木が黄金色に輝いている。そんな都心の紅葉スポットを訪れる観光客が、歩行者天国でない時間帯に車道の真ん中で撮影をするなどの迷惑行為が相次いでいる。

車道の真ん中で10分以上も「撮影会」

明治神宮外苑イチョウ並木が見頃を迎え、歩行者天国となった通りは、スマホを手にした多くの観光客であふれていた。

観光客は、「ここに住んでいる友人が推薦してくれたんだけど、とても美しい場所だね」「とても美しいですね。かけがえのない経験になりました」などと笑顔を見せていた。

ルールを守って楽しむ人たちがいる一方、午後7時半頃になって車の通行再開後に目についたのは、観光客による危険な行為だ。

警備員:
歩道に上がってください。交通規制解除となります。歩道に上がってください。

車が走るその横では、車道に出て記念撮影をしている2人組
車が走るその横では、車道に出て記念撮影をしている2人組

交通規制が解除され、続々と車が通りに入ってくるが、車が走るその横では、2人組が車道に出て記念撮影をしている。

初めは路肩で撮影をしていたが、構図が気に入らないのか、徐々に車道の真ん中へと移動する。
車が来ても全くよけず、次は撮影者と被写体が入れ替わり、道路での危険な撮影行為は10分以上にわたって続いた。

子どもを抱っこした人が「立ち入り禁止」テープを…

ルール無視が相次いでいたのは、夜だけではない。交通規制前にもかかわらず、26日の日中も進入禁止の路肩に人があふれていた。

取材班の車両が鳴らしたクラクションにも構わず、写真撮影を続ける2人組もいた。

外国人の観光客のツアーとみられる団体も…
外国人の観光客のツアーとみられる団体も…

外国人の観光客のツアーとみられる団体は、車道に立って写真撮影を行うなど、無法地帯化している。

「そこは車道になります。歩道に上がってください」という警備員の日本語での呼びかけに反応を示さない、外国人観光客らしき一団もいた。

さらには「立ち入り禁止」と書かれた黄色のテープをわざわざくぐって、車道に出る子どもを抱えた外国人や、路肩にカメラスタンドを立てて堂々と集合写真を撮り続けるグループもいた。

赤信号に変わった横断歩道からの撮影も相次ぎ、いつ事故が起きてもおかしくない状況だ。

当人たちはどう思っているのか?

ベトナムからの観光客:
年に1回くらいだから頑張って写真を撮る。

フランスからの観光客:
(Q.クラクションを鳴らされていたが)
ああ、パリでは普通ですから。車の運転手はすごくゆっくり運転してるし、フランスほど(危険)じゃない。

どうすれば安全に楽しめるのか。

日本人観光客:
お構いなしの人も多かったかもしれないですね。
ルールを守らない人は守らないから、何やっても無理な気がする。

イチョウ並木を管理する東京都は、2024年から4カ国語で表記されたテープを現場で使用している。歩行者天国ではない時間帯は車道に入らずに紅葉を楽しんでほしいとしている。
(「イット!」 11月26日放送)

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