新潟空港を発着する地域航空会社・トキエアが就航を目指す佐渡線で導入予定だった新型機について、フランスの航空機メーカー・ATR社が開発を中止したと発表した。新潟県佐渡市の渡辺竜五市長は残念だとしながらも、別の機種での就航に向け最大限取り組むと話した。
導入予定の新型機が“開発中止”に
佐渡空港を発着する定期便の就航を目指しているトキエア。
しかし、その佐渡線で導入予定だった新型機について、フランスの航空機メーカー・ATR社は11月14日、開発を中止するとホームページ上で発表した。
この記事の画像(4枚)サプライチェーンのひっ迫が長引く状況を踏まえ、既存製品の強化に注力するためなどとしている。
新型機は短い滑走路でも離着陸できることから、滑走路が890mしかない佐渡空港でも対応できるとして導入が予定されていたものだ。
別機種で佐渡線就航へ 市長「最大限一緒に考えていきたい」
これを受け、佐渡市の渡辺竜五市長は「事実であれば残念。正式な形でATR社の発表を待ちたい」と述べた。
一方、トキエアはこれとは別に12月、現在使っている2機よりも小さい機体を3号機として導入する予定だ。
開発中止となった新型機と比べ、搭乗可能人数は少ないものの、長谷川政樹社長は「まずはその3号機で佐渡線の就航を目指す」としている。
渡辺市長もこうした方針に理解を示し、「搭乗可能人数が減るとか色んなことが出るかもしないが、様々な課題をクリアして、現行の機体でも首都圏まで飛べるように、最大限一緒に考えていきたい」と、市としても佐渡線の就航実現に向け最大限取り組む考えを示した。
佐渡線就航への影響は果たして…佐渡空港では路線開設に向け、滑走路の改修工事などが進められている。
(NST新潟総合テレビ)